私は潔白

来月いっぱいまでカモガヤ、オオアワガエリなどというイネ科の花粉が飛ぶ。
最近くしゃみ、鼻水がちょっと目立つ。まさかな?!とは思うが、調べてはいない。
このご時世、電車の中で鼻をグズグズさていると、サアッと人が去って行く。やな感じ。
「私、コロナワクチン接種2回受けています。」そんなワッペンが欲しい。
集団接種が始まった

鎌ケ谷市総合福祉センター、つまり市役所の裏側の6階が実施会場だ。
出動した医師会員は6名。もっとガヴァっと数十名の医師を集めて一気に打てば良いと思うが、
いろいろあるらしい。2名ずつペアになって一人が問診医。もう一人が、なんというか実行医。
実行医は打てばいい。問診医は高齢者を相手に、なんだかんだという声が隣室から聞こえてくる。
申し訳ないが、そんな物打ってみなくちゃ分からない、コロナ予防接種なんて
これまでやった事ないんだから、と隣りで私は思っていた。
こういう作業はテキパキするに限る。何の薬であれ、モタモタすると顔が白くなる患者さんがいる。
次回の出動日は6月6日・日曜日。出動日が不定期なので何だか忘れそう。担当者にまた前日連絡して、と伝えた。
2回目終わって1週間

翌日・日曜日に39度、38度、37.4度の発熱が見られた者がそれぞれ1人ずつ発生したが、
月曜日には改善して全員出勤してきてほっとした。
このワクチンが本当に有効なのか、有効期間はいつまで持続するのか、
長期的な安全性に問題は無いのか、本当のところは誰も分からない。
地球規模の壮大な実験が進行中だ。
取り敢えず打っておく、それしか無いと私は思う。
39度の熱を出したスタッフは、まだ腕が腫れているとぼやいている。
医療従事者予防接種終了

前もってスタッフにカロナールを渡しておいたが、明日元気に出勤してくれるのか、ちょっと心配だ。
いよいよ5月20日から高齢者の集団予防接種が始まる。場所は同じく市役所の裏、総合福祉保健センター6階の会場だ。
鎌ケ谷市民11万人のうち2万人・4万回の接種が、政府が言うように7月末前に終了するのか?無理ですね。
私も時々参加するが、一回に集まる医師は6人程度。担当理事の試算では、早くて8月末。
16才以上の希望者全員が接種完了するのは、来年2月末との事だ。がっかりな話だが、前に進むしかない。
コロナ予防接種終了
取り敢えずお知らせ4月24日(土)、ファイザー社製ワクチン2回目が終了しました。
翌日、筋肉痛とだるさがあったものの大したことなく、私は元気です。

2020年4月26日(日) アベノマスク

最近ヒマである。理由は明白。コロナが不気味だからである。政府も、病院はなるべく行かずに、自宅待機で様子を見るよう指導している。耳鼻科は患者さんとかなり接近して診察をするものだから嫌われているようだ。特に医者が怪しがられている。そんなことを眼科の先生に言ったら眼科の方がもっとです、とおっしゃった。確かに眼底を覗く時などはそうかも知れない。
ヒマつぶしに駅前のロータリーを眺めていると、いろんな現場を目撃する。まずは駐車違反の取り締まり。ここにはしばしば「取締官」がやってくる。彼らにしてみればここは絶好のポイントなのだろう。
その昔、北海道で渓流釣りをやっていた頃、行けば必ず良型のヤマメが釣れたポイントがあった。彼らにしてみれば、このロータリーはそんな場所と思っているに違いない。タイミングが良いと、2匹、3匹と続けざまに釣り上げる事が出来るのだから。この日は堂々とパトカーで乗り付けていたが、バイクでやってくることもある。お手軽“釣行”だ。私がこうして撮影していたと言うことは、この時当院の関係者が被害に遭っていたわけではないのだが、いまいましい。以前、学校検診の合間にトイレ(大の方)に立ち寄ったら、捕まってしまったことを思い出した次第である。
2枚目の写真は、下の薬局でマスクを売り出すという話が伝わり行列を作る人々だ。殆どは「本日マスクの入荷はありません」という表示が店の前に張り出されているが、たまに売り出しているようだ。ご近所なんだからこちらに優先的にくれても良さそうなものだが、全くない。いや、実は最近消毒用アルコールを一本もらったから、そんな悪口を言っては失礼だな。それにしてもマスクが高騰している。こうなる前なら1枚数円だった使い捨てマスクが数十円、中には百円近いものまで登場している。FAXも届いた。1枚80円で、千枚単位ですと。ビックリした。まだ届かないアベノマスクに期待しようか?!いや、ゴミ混入だの、カビ発生だのと騒がれているから、当分無理だな。我慢の日々が続く。
2020年3月23日(月) 自粛生活

スギ花粉症のピークだ。私は外出時、こんな格好で歩いている。時々出会う知人には怪訝そうな顔をされ、次に笑われる事になっている。眼鏡、マスク、ツルツルの上着、さらには帽子をかぶることも推奨されているが、そこまではしていない。今年の飛散量は例年の平均以下だそうで、私にとっても楽なシーズンとなっているが、そんな花粉の話は今やほんの小さな出来事となってしまった。
コロナ一色。それこそみんなマスク姿だ。マスクは大気中にある様々な浮遊物をそこでブロックし、気道への侵入を防いでくれるわけだ。(ついでに、鼻毛だってそこそこ役に立っているのでむしり取るのはよくない。)
その昔、解剖実習で肺組織を見て結構汚れているものだと感じた記憶が残っている。肺は洗濯に使うスポンジみたいな臓器で、肺の一番奥の肺胞と呼ばれる部分で酸素を取り込み、二酸化炭素を排出するというガス交換が行われている。そこのところにゴミがたまると、痰と一緒に全部出すのはなかなかむずかしそうだ。加齢とともにだんだん蓄積されることになる。そんなゴミの一部をマスクがブロック出来れば、気道にとってちょっとした有用な小道具となる。
それにしても、みんなマスクをして歩く街、電車の中、東武デパート、端から見るとちょっと異様な光景だがこの“流行”いつまで続くか。夏になれば暑いし、飽きて装着率は相当少なくなると思うが・・・?
医院の入り口にアルコールハンドジェルを置いた。日頃使用しているウエルパスを置こうとしたが在庫が1本だけ!スタッフが慌てて注文したが欠品中。1週間経ってもない。ようやく市販品を見つけてとりあえず置いてみた。割と好評だ。
医師会からマスクの在庫状況についてのファックスが回ってきた。数えてみたら600枚くらいあったので、「4月下旬まである」という項目に○を付けて返送したが、その後でしまったと思った。「そろそろ底を着く」に○を付ければ、特別に支給されたかも知れないなと後悔した。
12日・木曜日の夜、医師会で新型コロナウイルスに対する講演会があった。さすがに眼科や皮膚科の先生は見かけなかったが、30名余りが集まった。入り口では早速、事務局の川崎さんからアルコールを吹き付けられた。医師会の会合はしばしばあるが、こんなことは初めてだ。千葉県医師会と鎌ケ谷市医師会の公衆衛生担当理事がそれぞれ講演をした。内科や小児科の先生は切実で色々質問が出て、予定終了時刻を30分オーバーした。私も、致死率3%という統計の母集団は何か、重症者が主体ではないのかと質問したかったが遠慮しておいた。
16日、医師会から28日の医師会総会を中止にし、同封の議案の賛否を返信するように、という手紙が届いた。総会など毎年参加者は、現執行部、元執行部経験者、新入会員くらいで20名も集まらない。その後の宴会は自粛するとしても、総会くらい普通にやればいいのに何に対して気を遣っているのか?「総会とはそんなものかい。そうかい、そうかい。」と皮肉を書いて返信した。
2020年2月25日(火) コロナカフンマスクスマホ 意味通じるか?
電車に乗って周囲を見渡すと、7~8割の乗客がマスクをしている。目の前の座席に座った人全員がマスクをしていたこともあった。マスクをしていなかった人は、マスクが手に入らなかった残念な人だったのかもしれない。マスクをしてスマホをいじるのが車内の定番となってきた感がある。かくいう私もマスクをしている。その理由は保温加湿、それと花粉症対策だ。スマホは殆どいじれない私なので、時代遅れの人間になって生きている。
テレビでは外出時はマスクを、帰ってきたらうがいと手洗いを、と盛んに呼びかけている。間違いではないが、そんなことでウイルスを排除することなど、とても無理な話だ。花粉の1/100、PM2.5より小さいウイルスは、どこかに寄生していかなければ生きられない生物?だ。簡単にマスクの目から飛び出して、浮遊しながら生体に取っ付くのであろう。その昔、勤務医時代、手術前の手洗いはそれなりに丁寧にしっかり洗うように指導されていた。消毒薬入りの石けんでプラスチック製のたわしを使って、ゴシゴシ洗った。指間や爪の間は特に入念に。そして精製水で洗浄後、肘まで超音波洗浄機に付けてチリチリやったものだ。はたして少なくとも1分、石けんを手にして揉み続ける家庭はどれくらいあるだろうか。
来月初めに予定されていた医師会旅行が中止になった。例年秋に行われるはずの旅行が台風接近のため中止となり、その代わりの旅行が、コロナウイルス接近のため中止になった。土曜午後からの伊香保温泉バス旅行がそんなに危険なものか?バスが危ない?旅館が危ない?温泉が危ない?2週間豪華客船に閉じ込められるわけでもなく、なんか変だなと、ノー天気な私はそう思うのである。
2月15・16日と横浜で気管食道科専門医大会が開催された。気管食道科、聞き慣れない科で特に開業医にはいらないような標榜科だ。載せるとなると、「内藤耳鼻咽喉科気管食道科」こんなになってしまう。やはりポイント制で、決められた以上のポイントを稼がないと専門医が更新されなくなってしまう。特に役には立っていないが…。
タイムリーに花粉症の話とウイルスの講演があった。花粉症は鼻や目だけではないので“気管”食道で話してもいいわけだ。内服薬の話に加えて免疫抑制剤の注射薬が承認されたことも話題にしていた。花粉症に免疫抑制剤だなんて、私はいやだがね。
しかも1回の注射代が3割負担で7500円以上(体重・血液検査データで変わる)、データが凄いと1回の注射で5万円だ。びっくりしちゃうよ。開業医は関係ないと思っていたら、数日前に私の医院に問い合わせがあったと言うから二度ビックリ。その薬品名もゾルゲだかゾンビだったか忘れたが、気味の悪い名前であった。 それとコロナウイルスの話。演者が、なぜ武漢から広まったのか疑問だと話していた。インフルエンザウイルスはシベリアから渡ってきた鳥の糞に含まれて持ち込まれる。そしたらコロナウイルスはどこから何なのか???なるほど不思議だ。
今回もランチオンセミナーがあり弁当が支給された。学生時代に、牛乳を飲みながら講義を聴いていたポン友が泌尿器科の助教授に見つかり「出て行け!」と怒られたことがあったが、時代は変わった。時間節約。会費1万円なんだから、このくらいのサービスがあって当然か。
久しぶりに「ホテル・風の抄」に行ってきた。ホテルからかすかに東京スカイツリーが確認できた。100キロ位離れているはずだ。周囲を見回すと、台風から半年経つにもかかわらず、ブルーシートで覆われた家屋が目に付いた。修理に手が回らないのか、お気の毒というしか言葉が見つからなかった。
2020年1月27日(月) 日本人は初日の出と富士山が好み?!

もう早、1月が終わろうとしている。歳を取るのが早くなっているように感じること自体、老人になったと言うことだろうか?
今年の日の出は三浦海岸の“マホロバマインズ三浦“の屋上から拝んだ。
老人性早朝覚醒の私は、せっかくだから日の出をバッチリ収めようと6時半には屋上で待機していた。20分後にようやくこんな感じになった。結構冷えた。屋上に、ほかに人の姿はなく部屋に戻ってそのことを家内に伝えると、「あーた、バカね!13階に展望室があるのよ。」自分でもバカだったと情けなく思った。
屋上からは、東に房総半島が、西には富士山と伊豆半島が見えた。このホテル、元々は巨大なリゾートマンションだったようだが、潰れてしまったのだろうか? そんな造りのホテルになっていて、普段なら1泊1万円以下で泊まれるらしいが、さすがにお正月だとその倍以上だ。元マンションなので部屋は2LDKとやけに広いが、玄関扉を開けると真冬の風が吹く。大浴場には浴衣で行って失敗だったので、朝風呂は部屋付きのユニットバスで済ませた。ご一行様、我々も親戚などと10人で泊まったが、グループ旅行ならまあいいかも知れない。夕食はバイキングで、家族連れ多く騒々しい大晦日となったが、さすがにマグロの刺身はまずまず旨かった。
医院は1月6日から仕事始めとなった。例年並みのインフルエンザと、今年は暖冬の影響か、ちょっと鼻が変だと感じて、スギ花粉症の患者さんが早めにやって来る傾向がやや目立つ。私の鼻はまだ大丈夫だが、混み合う2月3月はなるべく避けて、というご配慮がうれしい。今年のスギ飛散は例年の6割程度と少なめという予想だが、今から変に感じる患者さんにとっては、少ないも多いもないね。毎年のことだが、2月10日がシーズンインで、3月10日あたりがピーク。私は毎年2月10日から薬を飲むことにしている。もう20年以上。老人になると反応が下火になるという話はあるが、私の鼻はまだ若いらしい。一方、「老人性鼻漏」という病名もある。それだとちょっとまずいな。
先週の日曜日(19日)は千葉市のホテル会場で、耳鼻科の地方部会が開催された。船橋医療センターの宮田先生が、難治性の口腔咽頭潰瘍に、痛風の治療薬であるコルヒチンが効いたという口演をしていた。初耳だった。勉強嫌いの私でも、講演会や学会に参加すると耳学問でも少しは知識が増える。
昨日は音楽同好会の新年会が「はな善」であった。今年の音楽会は8月30日(日)、きらりホールで開催されることが決まった。抽選でその日が取れたそうだ。私としてはここに記載することさえ躊躇する事だが、出来れば市の広報に載せてもらおう、などという話が持ち上がっていた。私は反対したが、多数決。会長という名の私は、ただのお飾りである。