2018年12月24日(月) 博多の夜
11月17日を休診にして、専門医講習会に出席してきた。2日間にわたり最初から最後までびっしりと会場で講演を聞いていたのは過去に記憶がないくらいだ。おかげで、沢山の受講証明書を手にすることが出来、来年3月の専門医更新には十分の書類がそろった、と思われるが!?
何しろあまり専門医を気にして診療してきたわけではなく、どうしたら更新できるのか私は知らない。その頃になれば日本耳鼻咽喉科学会の方から「更新手続きのお知らせ」なんていう手紙が来るのではないかと高をくくっている。学会の方だって、こんな講習会を開催すれば会費15000円を払ってでも参加する会員が増えるだろうし、今度は更新の時にも更新料ン万円、等と請求してくる訳で、黙っているはずはないと思われる。
ところで、色々話は聞いてきたはずだが、具体的に何を聞いたかなと考えると、これと言って思い出せない。相当錆び付いたこの頭だ、知っていることはそうだな程度で受け流し、知らなかったことはその場ではふうんと思っても、しばらくすると忘れてしまう。困ったものだか仕方がない。はっきり言って相当記憶力は減退している。
そんな中で記憶に残った話があった。この証明書に書いてあるが、
専門医共通講習2 医療倫理の基礎と実践 -倫理的推論のスキルを中心に-
宮崎大学医学部・板井孝壱郎
いかにもつまらなさそうな演題名であったが、必須項目なので仕方なく最前列で聞いていたが、意外に面白かった。わかりやすく言えば倫理学の教授といったところか。このような講座は今のところ東大と宮崎大学だけのようで、いろんなところで講演しているようで話がうまかった。また何処かで講演があれば聞いてみたいと思っている。仮に同じ話であったとしてもこの錆びた頭では、再び新鮮な話として受け止められそうだから。
17日の夜は、この講習会を教えてくれた友人と博多料理を楽しんだ。ほろ酔い気分で中州を歩いていたら若い女性の似顔絵師に誘われた。5分でこんな絵を描いてくれた。大したもんだ。なにしろ私は中2の時、美術は「2」で通した実力だ。3学期の担任のコメント欄には美術も頑張りましょう、なんて書かれた記憶が残っている。
いまだに絵が上手い人には憧れる。