2018年6月24日(日) 学校検診・半日で500人
今年の学校検診が終わりました。
私は市内の小学校2校と中学校2校を受け持っています。市内の学校ですから、知った顔も少なくありません。にこにこする子、指差す子、無視する子、色々です。
耳鼻科の病気は小児が中心ですので、中学生ではほとんどが「耳垢」で、耳垢のため鼓膜が見えず検診になりませんというものばかりです。耳垢除去は耳鼻科医にとっては日常茶飯事の医療行為ですが、検診では医療行為はしてはいけないことになっており、「耳垢」が病気か?!という疑問も持ちつつ、検診結果に○が付くわけです。学校としても、プール授業の前にミミハナのチェックをしておこう、という考えもあって、5月の連休明けから今時までに終えることになっています。
学校保健法という法律があり、学校医として、内科、眼科、耳鼻科医が配属されることになっています。なぜ、小児科医ではないのか、精神科医、整形外科医、産婦人科、泌尿器科医は要らないのか、と言いう疑問がわきますが、現実的には無理ですね。しかも1人の医師が1校ということになっていますが、鎌ケ谷では1人4~5校、船橋ではその倍の10校近くを受け持っているようで、高齢の耳鼻科医が引退すると、その抜けた穴を誰がカバーするのか、結構議論の的になっているようです。
さらに、毎年全学年を検診するようにと規則にはありますがこれも無理で、色々問題も抱える学校検診ですが、耳鼻科医になって以来、何処に行っても仰せつかる宿命みたいな役目ですね。