2009年09月27日(日) どうしましょう?!インフルワクチン
インフルンザが意外に早く流行ってきたようです。
もう少し寒くなってからだろうと予想していましたのに、このところ毎日1~2人の患者さんが検査で陽性となっています。冬場のピーク時にはその10倍程度ですので今のところ大した事はないのですが、心配なので調べてほしいという患者さんがたいへん多い。
私は説明しても始まらないので、希望された患者さんには鼻の奥から粘液を採取して調べることにしていますが、この検査さほど精度の高い検査ではありません。熱が出ても感染して間もないと陰性のことがあります。熱が出たのでそれっとばかりに来院しても検査は陰性で、翌日再検査をすると陽性だという話はどこの医院でも経験していることです。鼻から採取するとただの鼻水が、ノドから採取しようとすると唾液が付いただけ、という事も考えられます。
それでも最近はこの検査が流行になっていて、学校や職場では検査を受けてこい、との指示が出ている事も少なくないようです。一時薬局からマスクがなくなったことがありましたが、このところはこの検査キットが品薄状態だそうです。
先日(25日)鎌ヶ谷市医師会でインフルエンザの講演会があり参加してきました。ようやくワクチンができるそうですが、もう遅いよな、というのが私の感想です。ワクチンを優先的に摂取できる人が選別されてきましたが、鎌ヶ谷市だけで子供老人など4万人いるそうです。びっくりです。医療従事者も優先されるといわれ、少し期待して話を聞くと、具体的には医師だけだそうです。歯科医師も薬剤師も医療事務員も除外されているとのことで、何だそんなの!、と参加者一同唖然となりました。
これまでのインフルエンザワクチンでも、効果が出るのに3週間かかるといわれており、またどの程度の効果が上がるのかについては今でも議論されているところでもあります。新型インフルエンザワクチンについてはさらに有効性や安全性については今の段階では不明な点も残されたままです。やっぱりかかったかなと思ったらすぐタミフルを飲んで1週間休診にするしかなかろうと、改めて感じ入った次第でした。