2006年05月31日(水) この領収書、何とかならんか!
4月1日から、また保険診療の法律が変わりました。もっとも法律の改正は2年ごとに繰り返し行われて来たので、そのこと自体はどうということではありません。
日本の保険診療では、初診料は何点、再診料は何点、レントゲンを撮ると何点、と言った具合に事細かにすべてに点数化されています。そして来院された患者さんは、その点数の合計から個々の保険の給付率に合わせた一部負担金を計算し、窓口で支払っていただいているわけです。
その点数が、2年ごとに変化するのです。中には消えてしまう項目もあれば、新設されるものもあります。そんな点数を1つ1つ医者はもちろん医療事務員でも正確に覚えきれるものではないので、最近では、多くの病院ではパソコンに登録して計算しているのが現状です。
今回の医療法の改正では6ヶ月の移行措置期間を設けて、窓口での領収書の発行が義務づけられました。その内容はただ一部負担金の金額を明記するだけではなくて、保険点数も逐一明記することになっています。大病院ではこれまでも領収書を発行していた所も多く、とかく不明朗だと言われてきた医療費ですから私も以前から、そうすべきだと思っていました。
先週から当院でも領収書を発行できるようになりました。ところがいざ領収書を出してみて私は大いに不満を感じています。領収書の紙が大き過ぎます。院外処方箋と同じA5サイズです。処方箋は薬局へ出せば無くなりますが、あの領収書を毎回渡されたら、どうお思いでしょう。どうしましょう。
大病院でたまに受け取る領収書ならまだしも、耳の手入れや、ハナのそうじに来院される患者さんが少なくない診療所には大げさ、と感じるのは私だけでしょうか?今のところ当院の窓口では「へええー」という印象だそうで、苦情はないようです。私ならそのうち、こんなの要らないと言ってしまいそうですが、その場合には所定の用紙に署名が必要なのだそうです!! ギャフン