2006年03月20日(月) 老眼鏡の使用経験
去年の暮れにとうとう、いわゆる老眼鏡を購入しました。
小岩で眼科を開業している高校時代の友人の所で、視力検査や眼圧、眼底など諸検査を受けました。医者が医者を診察するというのは、何かくすぐったい気持ちになるもので、まして昔の同級生ともなればなおさらであり、お互いが吹き出しそうになる気持ちを押さえながらの診察が行われたのであります。
最後に、右が+1.0だの、左が+1.5だのとかブツブツいいながら眼鏡の処方箋をかいて、「これ持って眼鏡屋さんに行けばいいよ。高いのは必要ないから、1個2~3千円でも十分だよ。安いのをいくつか買っといて、その辺に置いておくと便利だよ」との仰せでありました。
その友人の眼科医もそうですが、医者の多くは眼鏡をかけていて、眼鏡をかけるということに余り抵抗がないようです。ところが、私のようにサングラス以外の眼鏡は初めての者にとっては結構ストレスになるのです。確かに眼鏡を掛ければ細かい文字は大きくはっきりするのですが、回りはぼやけるし、常に鼻にひっかかっているのがうっとうしくなります。
フレームは「NIKE」製で、細く少々若作りで、ちょっとお高めものにしました。そのうち使うこともあるかと考え診察台の引き出しにしまっておきましたら、意外に早くその時がやってきました。
先日、ウナギの骨をノドに引っかけたおばあさんがやってきました。見えるのに上手くつまめず、内心イライラが募りました。試しにと、その老眼鏡を取り出し掛けてみますといやあよく見えますこと。すぐにウナギの骨を取り出すことが出来ました。
嬉しいような、哀しいような変な気分でありました。