2005年04月16日(土) まだちょっとハナが出るなあ
ようやく下火になりました。前評判通りに今年のスギ花粉症は大変でした。
夜10時に診療終了となった日もありました。これって、何か変だなと感じながら診療に追われた1~2ヶ月でありました。私自身花粉症ですので、○○と××を内服し、△△を鼻に噴霧して、□□を点眼して、さらにこれが一番大切なのですが、鼻の形に曲がるマスクを装着して花粉症対策の説明に追われる毎日でした。説明しながら半分本気で思ったことは、やはり関東一円のスギの木を切り倒す事が、この地域における根本的な解決策ではないかということでした。
こんなにスギ花粉が飛ぶようになってしまったのは戦後の大量の植林が原因であることは事実であり、これまでいろいろ薬が開発されてきたものの、これぞと思われる特効薬はこれまで出てきてないし、今後も当分無いでしょう。にもかかわらず、毎年新規の花粉症患者が数多く発生し、いったん仲間入りとなれば毎年のこととなるわけで、来年は今年ほど花粉は飛ばないにしろ、数年後にはまた同じか、それ以上の事が繰り返されるのは必定で、バッカじゃなかろうかという気分に浸ってしまうのであります。
それともう一つ気になっていることは、本来なら再来すべきはずの患者さんが来ていないこと。きっと、ごった返す受付を見て、諦めて帰ってしまったのだろうと思います。医者の頭の中は、日々いろんな患者さんを診察し、様々な所見を視ているわけですが、どうでもと言ったら怒られそうですが、大したことのない所見はすぐに忘れてしまいます。その代わり、気になる所見があると、その患者さんの顔は忘れてもその所見だけは覚えているものです。そんな患者さんが数人来ていないようで、変に気になる今日この頃であります。