2005年01月05日(水) 明けましておめでとうございます
大晦日には吹雪模様の雪で、そこら中が大渋滞でした。愚妻の誘いに乗って買い物に出かけた私は、えらい目に遭いました。年が明けてからは、窓から見える空は青く澄んではいるものの風が強く、この休みは釣りにも行けずに終わりそうであります。
年末から私はハナ風邪状態でしたが、生活のリズムが狂ってしまっているのと、はっきり言ってアルコールの過剰摂取のせいでしょう、未だに治りません。ハナをかむと血が出るのです。仕事柄、鼻血が出ると言って来院される患者さんを私は毎日診察しているわけですが、実際白いティッシュにパッと血液が飛び散っているのを目の当たりにするのは、あまり気持ちの良いものではありません。きっと、キーゼルバッハ部位と呼ばれるところから出ているのだろう、と高を括っておりますが、自分で自分のハナの中の診察は簡単ではなく、後鼻漏と合わせてちょっと気になるこの頃であります。
空気が乾燥するこの季節は、鼻や喉には負担が大きくなる時期であります。今のところ、インフルエンザの発生は散発的のようですし、去年恐れられ、さかんにマスコミにも取り上げられていたSARSの話も聞きませんが、今後の天候次第といったところでしょうか。
一方、去年からさかんにマスコミに取り上げられている話題が、スギ花粉症です。史上最高の飛散量とか、前代未聞の蕾の量、などといってその恐怖心を煽るような報道が目に付きます。ただSARSと違って死ぬような病気ではないためか、その報道には、少し可笑しさを伴っているように感じてしまうのは不謹慎でしょうか。もちろん!? 私も5年ほど前からスギ花粉症の仲間入りをしてしまい、季節になれば1~2種類の内服薬とスプレー、点眼薬に頼っているのであります。確かに、一昨年、去年と花粉の少ない年が続きましたし、去年の夏は猛暑となり、今年は暖冬とのことで、花粉が増える条件にピッタリです。
毎年12月になると少しは花粉が飛び始めるため、非常に敏感な患者さんが、ハナが変だといって来院されますが、今回はそのような患者さんが例年より目立ったのも気になるところです。花粉飛散量予測は地域によりかなりばらつきがありますが、船橋地区の予想は、2000年や2001年位になるだろうとの事です。
もっとも確実な治療法は、転地療法です。過去には、「札幌の実家に帰る。」と怒りながら帰った患者さん、「ハワイの別荘に行く。」と笑いながら帰った患者さんがいらっしゃいました。羨ましい限りです。それが叶わない私を含めた大部分の方々は、しっかり薬を飲んで、外出時にはマスクとメガネの着用、ツルツルの服を着て花粉をなるべく付着させないこと。天気が良くて思わず日光浴に出掛けたくなる時はぐっとガマンで、家の中で待機です。それでもどうしても出掛けたくなった時にでも、山は決していけません。私は4年前に青梅の梅園に出掛けて、悲惨な目に遭いました。メガネもマスクも薬も何も効きませんでした。グショグショ、ボロボロになってしまいました。スギの木がない海へ向かいましょう。海岸や海上に出て、気晴らしに釣りでもしましょうか。