2002年02月13日(水) 花粉が街にやってきた
2月も半ばとなり、光の春と言われるこの頃になると、関東地方には毎年の事ながらスギ花粉が忍び寄ってきます。スギ林は日光や箱根などが有名で江戸時代にもあったはずなのに、何故近年このように花粉症の患者さんが増加したのでしょうか。その理由としては、現代の食生活や居住環境、スギの植林事業、大気汚染(特にディーゼルエンジンからの排気ガス中の粒子)等が関係していると考えられています。
非常に敏感な人は、花粉が1粒鼻の中に入っただけでも、アレルギー症状が出ると言われています。また去年まで何でもなかった人でも、今年から新たに発症する可能性はあり、1度発症するとなかなか治らないため、年々花粉症仲間が増えていく訳なのです。
10年前まで北海道に住んでいた私は(北海道にはスギの木はほとんどない。)、毎年繰り広げられるこの「騒動」を対岸の火事の様な気分で眺めていましたが、いざこの中に飛び込んでみると呆れてしまいました。シーズン中は来院される患者さんの2人に1人は花粉症の患者さんです。これは病気と言うより、公害ではないかと感じております。
そしてついに私も、去年から仲間入りを果たしました。まさかと思いながら血液検査をしてみたら、スギの抗体がちゃんと陽性になっているではありませんか。7~8年前には陰性だったのに・・・ヤレヤレ。私は先週から薬を飲み始めています。
今年は暖冬でしかも去年の夏も暑かったので、花粉の飛散量は多めのようです。皆様にも早めの対策をお勧めいたします。