気楽に救急車を呼んではいけない
毎年そこで懇親会があり、今年は1年下の後輩が幹事だったこともあり参加した。
集まるのはだいたい中高年で、中には孫を連れて参加した家族もいた。
宴会をしてビンゴをして花火大会だ。翌日は、朝食後、勝浦の朝市に出向く。
日本三大朝市の一つらしいが、輪島に比べると、だいぶ見劣りがする。(現在の輪島の状態は?)
朝市から寮に戻ると、救急車が来ていて、長老を運び入れるところだった。事情が分からぬまま見ていると、
後輩が「内藤さんも一緒に来てよ。」と言うので、彼の車に同乗して勝浦市の当番病院へ行き、付き添いとして診察室へ入った。
長老は寮の前の岩場で釣をしていて転び、腰を打ち動けないでいたら、それを見ていた誰かが救急車を呼んだらしい。
CT検査をして骨に異常は無く、診察した若い整形外科医が長老にではなく、私に向かって「この程度で救急車を使っては困ります。
本当に必要な患者が使えなくなってしまいます。」と注意を発していた。私はその時Tシャツに短パンという出で立ちで、
確かにその医者の言う通りと思ったので、身分は明かさずに「はあ、すみません。」と言って退出した。
長老は腰をさすりながも安心したのか元気になり、朝市でカツオを買い、寮に戻って自らが捌いて皆に振る舞った。
2024年09月29日 20:11